長期平準定期保険で退職金の準備
長期平準定期保険とは、契約者が法人、被保険者が役員または使用人とした定期保険で保険期間がたとえば100歳といった長期に渡ります。
保険期間内の保障額と保険料は一定で満期保険金はありませんが、長期間、高額の解約返戻金が維持されるのが特徴です。
長期平準定期保険は、「保険期間満了時年齢>70歳」で、かつ、「加入時年齢+保険期間×2>105」の二つの条件のどちらにも該当する定期保険であり、一方でもこの条件に該当しない場合は、通常の定期保険と同様になります。
経理処理については、加入当初6割期間は、2分の1は損金に計上します。残りの2分の1は資産に計上します。資産に計上された金額を残りの4割期間で取り崩していきます。
また、当初の6割期間経過後は、保険料をすべて損金に計上します。
長期にわたり高い水準の解約返戻金が維持されますので、退職までの期間の長い役員等の退職金準備として使用されます。
逓増定期保険で退職金準備
逓増定期保険とは、契約者が法人、被保険者が役員または使用人とした定期保険で、保険期間の経過に伴い保険金額が5倍以内の範囲で増加する定期保険です。
名称どおり、年々保険金額が増加します。解約返戻金も増加しますが、解約返戻金のピークは比較的早くなるのが特徴です。
長期平準定期保険と同様に、解約返戻金のピークの時期に合わせて、役員退職金の準備に使用されることが多くあります。
>>受取人を法人とする逓増定期保険の保険料の税務上の取り扱い
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