アカウント型保険とは「利率変動型終身保険」のことです
【正式名称は、「利率変動型終身保険」】
「利率変動型積立保険」が別名「アカウント型」とも言われ、2001年4月以降に相次いで販売されている保険商品です。
従来の定期付終身保険に代わる保険として注目されて?いますが、保険について知識の少ない一般の人にもわかりやすい内容にする必要があると指摘されています。
実質は、
定期付終身保険と同様に
「加入からおおよそ65歳までは低額な保険料で、長い年数大きな保障をして差し上げてたわけじゃないですか?」
そして、
「65歳以降のことは知りませんよ」
と言っているようなものです。
生命保険のアカウント型保険のデメリット
【アカウント型保険のデメリット】
2001年4月の予定利率低下と同時に「利率変動型積立終身保険」が相次いで登場しました。
明治安田生命の商品「ライフアカウントL.A.」がそのさきがけとなったことから
「アカウント型」と呼ばれることがあります。
L.Aって書いてあるから、ロサンゼルス!?
違います
アカウント保険とは
保険料の中に「アカウント部分(いいかえれば、貯金)」があって、保障を大きくしたければその貯金部分から保険料を出し、
保障を小さくして、浮いた保険料はアカウント部分に貯金する、というものです。
「定期付終身保険」の場合は、「終身保険」と名乗るために、たとえ少額であっても、「終身保険」がセットされています。
たとえ少額であったとしても、「終身保険」が存在すれば、名前の中に「終身保険」を入れても問題がありません。
しかし、アカウント型保険の中身には、全く終身保障される保険が存在しません。
なのに、正式名称は「利率積立型終身保険」として販売されています。
アカウント型生命保険の特徴
【アカウント型保険の特徴】
- アカウント型は、「保障部分」と「積立部分」が明確に区別されています。積立部分については、契約者の自由な出し入れが可能です。
- 従来の保険では、契約時点で決められた枠組みを変更することは難しかったのですが、アカウント型では積立部分を保障に回すことなどにより保険料の増額や契約の転換をせずに保障を増やすことが可能となります。
- アカウント型では、積立部分に資金がある場合には、それを保険料にあてることができます。このため保障額や保険期間を変更せずに保険料を減らすことが可能です。
- 更新時に各種特約の保険料がアップする場合、積立部分の金額を保障に回すことで、保険料を更新前と同じにすることができます(積立部分の保険料が少なくなります)。
- 保険料払込期間満了後に積立部分を終身保険に移行したり、年金、一時金として受け取ることができます。
アカウント型保険は逆ザヤが発生しない
アカウント型の生命保険の場合、「貯蓄」部分にあたる積立部分の予定利率は、1年または3年ごとに見直しされることになっています。
このため、生命保険会社にとっては、「逆ザヤ」が起こりません。そして、一方で契約者にとっては、将来の予定利率上昇を期待して積み立てることができます。
現在の積立部分の予定利率は1.15%程度ですが、今後予定利率が上昇に転じる場合には、契約時の予定利率より条件がよくなるというメリットがあります。
契約者には年に1回、契約保険料の内訳や積立部分の金額がいくらか、などを示した年次レポートが各生命保険会社から送られてきます。
その状況により保障の内容を見直すことができますので、見直しを前提とした保険ということが言えるかもしれません。