加入されている現在の生命保険の契約内容
【自分はお得なプランに入っている!と思っている人が多いです】
FP(ファイナンシャルプランナー)と保険契約者の会話の例です
ファイナンシャルプランナー
月々の保険料のお支払いはいくらですか?
保険契約者
たしか2万円くらいだったかな
ファイナンシャルプランナー
万が一のときに支払われる保険金の額はいくらですか?
保険契約者
3,000万円だったかな。
ファイナンシャルプランナー
その保険に加入されたのは、いつ頃ですか?
保険契約者
たしか、5〜6年前かな?もう少し前かな?二人目が産まれてからだから35の時かな。
ファイナンシャルプランナー
ひょっとしてその3,000万円の保障が続くのは、あと数年ではないですか?
保険契約者
いや、それはないと思いますよ。たしか終身保険だったから。
ファイナンシャルプランナー
保険料の支払も一生涯続くのですか?
保険契約者
いや、保険料の支払は、60歳までだったと思う。
ファイナンシャルプランナー
そうですか、、、ありがとうございます。
生命保険営業マンの方であれば、気が付くと思いますが、、この保険の契約者はおそらく契約内容を誤解していると思われます。契約者本人が思っている保障内容が、支払っている保険料に見合わないもののはずです。
保険料の支払期間は、60歳までですから、35歳から25年間保険料を支払うわけです。
月々2万円×12ヶ月×25年=600万円(35歳〜60歳までの25年間支払う保険料の合計額)を保険会社に支払います。
お客様から600万円をいただいて、一生涯3,000万円の死亡保障を約束する生命保険会社があるわけがありません。
一生涯の死亡保障がある(終身保険)ということは、、いつか必ず3,000万円の支払が発生してしまいます。
いただいた600万円の中から営業担当者へ報酬を支払って、保険会社の諸経費も差し引いた残りのお金で対応することは不可能としかいえません。
3,000万円の保障があるのは、期間限定です。大型の保障が続くのは残りあと数年というわけです。
ところが、「終身」という言葉があるがために、「大型の保障がずっと続く」と勘違いされている契約者が多いのです。
ちなみにこういった保険が、
定期特約付終身保険と呼ばれるものです。
100万〜500万程度の保障が一生涯続く「終身保険」と、60歳までなど期間限定で数千万円の死亡保障がある「定期特約」を組み合わせたものです。