医療保険 先進医療 特約

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先進医療特約でカバー

 

保険会社の医療保険や生命保険などに付けられる「先進医療特約」。
ガンや白内障などの治療で、公的医療保険の対象外のため自己負担となる高額な先進医療費を保障してくれます。

 

保険料はお手頃で、使い勝手が向上した商品も登場しています。

 

【先進医療特約でカバーした主な事例】

傷病名

治療内容

技術料(年齢・性別)

前立腺がん

放射線治療の一種「重粒子線」を体外から照射

314万円(60代・男性)

肺がん

放射線治療の一種「陽子線」を体外から照射

288万円(50代・男性)

白内障

濁った水晶体を取り除き、代わりに、
「多焦点眼内レンズ」を挿入

33万円(30代・女性)

子宮腺筋症

従来の子宮全嫡出ではなく、
「高周波切除器」で子宮筋層の中の病変部分だけを嫡出する

30万円(30・女性)

腰下肢痛

椎間板ヘルニアなどの腰や足の痛みに対して、内視鏡で背中の神経を圧迫している部分を直接治療する

16万円(40代・男性)

(住友生命の2014年度実績より)


先進医療を受ける患者数は増加|白内障も

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先進医療とは

先進医療とは、厚生労働相が認めた高度な医療技術を使った治療や手術のことです。

 

健康保険などの公的医療保険の対象とするかどうかを評価する段階のもので、特定の大学病院などである程度の実績を積んだものが認められます。

 

その対象は、頻繁に入れ替わっており、2015年10月1日現在では、107種類あります。病名の代表例としては、ガン(各部位)や白内障、子宮腺筋症などがあります。

 

患者が先進医療を受けた場合、診察や検査、入院などについては、健康保険が適用されますが、実際の治療や手術といった「技術料」は保険対象外のため、患者が全額を負担しなくてはなりません。

 

たとえば、ガン細胞に放射線をピンポイントで照射する重粒子線や陽子線の治療は、1回の治療で300万円前後かかるケースもあります。

 

それでも先進医療を受ける患者数は増えており、厚生労働省によると、2014年度の患者数は、2万3,925人で2010年度の9,775人に比べて2.4倍に増えました。

 

一般に、保険対象と保険対象外の診療を併用する「混合診療」を受けると、保険対象分も自己負担になってしまいます。

 

しかし、先進医療は、例外的に保険診療との併用が認められています。

 

たとえば、保険診療と先進医療がそれぞれ10万円かかったら、先進医療の技術料は全額負担となりますが、保険診療分は3万円(自己負担3割)となり、自己負担額は合計13万円となります。

 

 


通院費の給付も

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通院費の給付も

先進医療は高額なものもあり、これを保険でカバーできれば、保険診療分だけの支払いで済みます。

 

生命保険会社などが扱う特約の先進医療保障は、医療保険などに特約として設定されています。商品内容は各社で少しずつ違うので比較検討が必要です。
月100円前後の保険料で107種類の先進治療法すべてに対応し、何回か治療を受けた場合も通算で1,000万円〜2,000万円程度までの保障が付くというものです。
技術料の10%か一律10万円前後の交通費などの諸費用に使える給付金として支給する特約もあります。

 

最近は、かかった治療費を保険会社から医療機関に直接、支払ってくれるサービスも広がっています。
加入者が支払って、その後、保険会社に請求する方式だと、負担を感じる人が多いためです。

 

第一生命保険は、2015年8月から「特定先進医療ダイレクト支払サービス」を開始しました。
全国7箇所の医療機関で、重粒子線、陽子線治療を受けた場合、同社が治療費を直接支払ってくれるというサービスです。

 

ただし、先進医療はすべての病気や部位に有効というものではありません。さらに、先進医療特約は、利用できる医療機関も限られます。
加入する際には、これらの点も考慮して検討するようにして下さい。
(読売新聞より抜粋2015.10.24)

 


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