必要保障額の目安平均と計算方法
自分(パートナー)が死んだらどんな費用が必要になるか?
一家の大黒柱(夫)が亡くなった場合
もしも、自分に万が一のことがあったら、残された家族はどうなるでしょうか?精神的&経済的に大きなダメージを受けることになります。
夫が一家の大黒柱として働き稼ぎ、妻が専業主婦というごく一般的なファミリーの場合を考えてみましょう。
夫の収入が途絶えてしまうと一気に給与収入がゼロになってしまいます。遺族年金などの公的保障が支給されたとしても、本人が元気で働いて稼いでくれていた頃と比べれば、収入が激減することは避けれません。
子供がいれば将来の教育費のことも気になります。子供の数が多ければ多いほどその不安は増えるでしょう。
仮に、妻が専業主婦でなく働いていたとしても、以前と比べて家計の収入が大きく減ってしまうことは間違いありません。
専業主婦である妻が亡くなった場合
一方、専業主婦である妻が亡くなったとしたら、どのような状況に陥るでしょうか?
収入は変わらないかもしれませんが、妻がやっていた家事を誰かがこなさなくてはならなくなります。仲良しの兄弟が近くにいて、サポートしてくれるようであれば心強いですが、そううまくはいきません。
小さいな子供がいれば、保育園に預ける必要もあります。夫が家事をこなしたり、育児に関わったりする時間が増えれば必然的に収入減となる可能性も考えられます。
万が一のための死亡保険金
経済的ダメージを軽減するために活用したいのが、死亡保険です。
よく、「保険に加入するのは、もう少しお金が貯まって余裕が出てきてからにしよう」と言う人がいますが、実際、万が一のことはいつ起きるか解りませんし、お金が貯まってからと待っている余裕はありません。
そして、貯蓄が多くない人や収入が少ないという人こそ、死亡保険が役に立ちます。ピンチに備える保険料を必要経費(コスト)と考え、死亡保険を準備しておいたほうがいいです。
生命保険の保障の目安をチェック
独身の方の生命保険の保障
葬儀代や身辺整理の費用程度でOKです。独身の方の生命保険の保障の目安は500〜1,000万円です。
20代で社会人になりたての独身者であれば、残された家族は親や兄弟などです。
本人に生活を依存していなければ、金銭的に困る人はいないでしょう。親に負担をかけないように葬儀代や身辺を整理する費用を用意しておけば十分です。死亡保険金は「残された家族」のためのものなので、多額な保障は必要ありません。
共働き夫婦で子供無しの方の生命保険の保障
パートナーの生活を立て直せるように準備しましょう。共働き夫婦で子供無しの方の生命保険の保障の目安は1,500万円くらいです。
子供がいなくて、共働きでバリバリ働いている夫婦なら、どちらかに万一のことがあったとしても生活はしていけます。
お互いの収入があるので、大きな保障は必要ありませんが、残されたパートナーが生活を立て直すために必要な金額は用意しておきたいものです。多額の死亡保険金は必要ありません。
ひとり親の方の生命保険の保障
子供の生活のためにしっかりとした保障を準備しましょう。ひとり親の方の生命保険の保障の目安は3,000万円ぐらいです。
パートナーがいない場合、残された子供だけになってしまいますので、保障の必要度は高くなります。当面の生活費と教育費を準備する必要があります。
また、自分が亡くなった後も家族が困らないように、貯蓄が十分ない場合には、保険に頼る必要がでてきます。
お子様のいるご家庭の生命保険の保障
こどもの教育費を上乗せして要検討する必要があります。お子様のいるご家庭の生命保険の保障の目安は3,000〜4,000万円です。
一般的なご家庭の場合、大黒柱が家計を支えているわけですから、死亡保険の重要性はかなり高くなります。
大黒柱に万が一のことがあった場合、妻が専業主婦だと当面の収入を確保することが困難です。保障の必要性は高く、さらに子供の教育費を考えて準備しておく必要があります。
独身に必要な生命保険の必要保障額は?
独身に必要な生命保険の必要保障額はいくらぐらい?
独身者は医療保障を最優先
単身者で扶養している家族がなければ、自分に万一のことがあっても、家族が途方に暮れる恐れはありません。ですので独身の場合の死亡保障は葬式代などの出費面で、親に迷惑をかけない程度の金額を確保しておけば十分です。
そのうえで、重視すべきは、病気やケガで入院・手術に至った場合への保障です。つまり、医療保険を最優先で考えるということです。
特に若い人は、蓄えもまだ十分ではないというケースが多いです。きちんと医療保障を備えておかないと、病気やケガで辛い思いをするうえに、予想外の出費で金銭的に苦しむことになる可能性もあります。
若いうちに入ったほうが保険料も安いですから早めに検討されたほうがいいかもしれません。
独身の方の生命保険の必要保障額のポイント
夫婦のみで子供がなしの場合の必要保障額は?
夫婦のみで子供がいない場合の必要保障額はいくらぐらい?
医療保障と就業不能保障も検討!
共働きでどちらもパートナーの収入に依存しておらず、扶養している子供や親もいないという場合です。
こういう夫婦のみで子供がいない方の場合、死亡保障は最低限で十分です。人生のパートナーをもし、失ったとしても金銭的なダメージは少ないと考えられます。
独身のケースと同じく、最優先は医療保障です。病気やケガに備えて、各自が医療保険に加入するとよいです。女性特有の病気を手厚くカバーした保険も有力な選択肢となります。
二人の貯蓄でどの程度までカバーできるかを考慮しつつ、不安な部分を医療保障で賄います。そのうえで予算的に余裕があるのであれば、病気やケガで無収入になるという事態にも備えておくとさらに万全です。
夫婦のみで子供がいない方の生命保険の必要保障額のポイント
子供がいる家庭の必要保障額は死亡保障を中心に!子供の教育費も確保
子供がいる家庭の必要保障額はいくらぐらい?
死亡保障を中心に子供の教育費は学資保険で確保
ファミリーの必要保障額は死亡保障を中心に子供の教育費は学資保険で確保するのがいいでしょう。
妻が専業主婦で、働いていたとしてもパート程度という状態なら、収入面で一家の大黒柱である夫の死亡保障を中心に考えるのが王道です。
万一の際、残された妻と子供が路頭に迷わなくても済むだけの保険金を確保しておきたいです。
それに加えて、医療保障にも目を向けて、夫の病気やケガにも備えておくことが必要になります。さらに、妻も医療保険に加入しておけば、不安はかなり解消されるはずです。
就業不能保険については、それでもまだ予算に余裕がある方は検討してみて下さい。
共働きの場合は、それぞれの収入の家計への貢献度に応じた死亡保障を備えるようにしましょう。もちろん、医療保障もキチンとカバーしておきたいですね。
子供がいる家庭の生命保険の必要保障額のポイント
シングルマザーの必要保障額は?
シングルマザーの必要保障額はいくらぐらい?
保険料が割安な保険で死亡保障と教育費を確保
シングルマザーは保険料が割安な保険で死亡保障と教育費を確保しましょう。
自分一人の収入で子供を養っているのであれば、もしものことがあった場合はそれこそ一大事です。
子供がそれなりの年齢に達するまでの生活費とともに、先々の教育費のことも念頭に置きながら、できるだけ死亡保障を厚くしておくべきです。
しかしながら、現実は保険に加入する前から、家計が苦しくてギリギリの生活を強いられているシングルマザーも少なくないでしょう。ですので、生命保険は保険料が安い保険会社を選択し、その負担が日々の生活を圧迫しないように心がける必要があります。
先々の不安も解消すべきですが、目先の生活も重要になってくるのが、シングルマザーの方の課題です。
シングルマザーの家庭の生命保険の必要保障額のポイント
フリーランスや自営業の必要保障額は?
フリーランスや自営業の必要保障額はいくらぐらい?
病気ケガに伴う無収入に備える
サラリーマンや公務員などに比べて、公的な保障がかなり貧弱なのが、フリーランスや自営業者の方です。
たっぷりと貯蓄ができているのであれば問題ありませんが、病気やケガで大金が出ていくことを想定し、できる限り医療保障を充実させておくべきです。
しかも、フリーランス・自営業者は長期間の病気やケガで働けなくなると、収入が途絶えたまま、見舞金なども得られることはありません。
就業不能保険でそういったリスクをカバーしておくことが求められますし、望ましいでしょう。
死亡保障については、子供や専業主婦の妻がいるのであれば、相応の金額を確保すべきです。夫婦でしっかり話し合って決めましょう。
子供がいなくて、妻が働いているのであれば、必要最低限の金額で十分といえます。
フリーランスや自営業の生命保険の必要保障額のポイント
おひとり様の必要保障額は?
おひとり様の必要保障額はいくらぐらい?
医療保障を中心に!就業不能保険も検討
誰にも振り回されず、最も自由な生活を送れる、「おひとり様」。
その代わりに全てを自分一人でこなす必要があります。特に病気やケガに伴う出費に対しては、貯蓄が不十分な人ほどしっかりと保障でカバーしておく必要があります。
その一方で、死亡保障については、必要最低限で十分といえます。扶養家族もいないわけですから、親に迷惑をかけない程度の備えがあれば問題ないでしょう。
就業不能保険に関しては、どんな仕事に就いているのかで考え方が変わってきます。
フリーランスや自営業者であれば、就業不能保険も検討すべきですが、サラリーマンや公務員の方であれば、公的保障もあるのでそれほど心配ではないでしょう。
おひとり様の生命保険の必要保障額のポイント