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法人が外貨建て契約の保険金を受け取った場合の経理処理
法人が外貨建て契約の保険金を受け取った場合の経理処理
法人が外貨建て契約の保険金を受け取った場合の経理処理は?
当社では、契約者を会社、被保険者を役員、死亡保険金受取人を会社とするUSドル建ての終身保険に法人契約で加入しています。
役員のAが病気で死亡したため、会社はUSドル建ての死亡保険金を受け取りました。
この死亡保険金について、会社の経理処理はどうなりますか?
法人が外貨建て契約の保険金を受け取った場合の経理処理
法人が外貨建て契約の保険金を受け取った場合の経理処理
受け取った保険金および据え置き配当金等を益金に算入し、資産計上している額(保険料積立金、配当金積立金等)がある場合にはそれを取り崩し、差額を雑収入として処理します。
外貨建ての生命保険金に関する取り扱いは、「外貨建て取引にかかる会計処理等」法人税基本通達13の2-1-2に準じて処理されます。
法人契約者が受け取る保険金を円換算する際に使用する換算レートは、各々法人が他の外貨建て取引との相関性を加味して定めてることが相応しいと解釈できます。
したがって、法人契約者は次のいずれかにより換算レート(保険金受取事由発生日)を選択することが可能となります。
- 電信売買相場の仲値(なかね)《TTMレート》Telegraphic Transfer Middle Rate
- 継続適用を条件として、電信買相場《TTBレート》Telegraphic Transfer Buying Rate
実務のポイント・・・・外貨建て保険の支払調書
保険金を日本円に換算して100万円相当を超えた場合、保険会社は支払調書を作成し、税務署に提出することになっています。
支払調書にはUSドルと日本円に換算した保険金額が記載されます。
TTBとTTS
為替レートの中でも外貨建て契約の円換算にあたり中心となっているのが対顧客電信買相場《TTBレート》Telegraphic Transfer Buying Rateと対顧客電信売買相場《TTMレート》Telegraphic Transfer Middle Rateです。
外為銀行からみた外貨の売買で、法人や個人が外貨を円貨に換えるときはTTB相場を使い、逆に円貨を外貨に換えるときはTTS相場を使うことになっています。