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生涯死亡保障があるのが終身保険です

終身保険のメリットデメリットがイメージできる画像

 

終身保険も定期保険と同様の死亡保険です。しかし、保険期間を終身としているために、遺族保障に優れた機能を備えているのが終身保険だといえます。

 

終身保険が定期保険と異なる点は、「掛け捨てにならない」ということです。

 

生涯にわたる死亡保障がある

どんなに長生きな人にも、いずれは「死」がおとずれます。誰もそのときを避けることはできません。

 

そして、終身保険ではこのときを、「保険期間の終了」と定めています。
終身保険では、加入してから後の期間はすべて保険期間となります。

 

つまり、いったん終身保険の被保険者となれば、その人がいつ死亡しようとも、すれは全て保険期間中の死亡となります。そこで、死亡保険金が支払われることになります。

 

これが、一生涯にわたって死亡保障があるということです。

 

このように、終身保険は、定期保険のようないわゆる「掛け捨て型」とは異なり、必ず保障が行われるもので、遺族保障に優れた機能を備えている保険といえます。

 

 

終身保険のポイント

  • 保険期間・・・・・・・加入から死亡するまでの期間
  • 保険料・・・・・・・・・定期保険よりも高額
  • 満期保険金・・・・・無し
  • 解約返戻金・・・・・定期保険よりも高額
  • 自動更新(注)・・・無し・保険料額に変更もなし

 

《注:終身保険には、自動更新はありません》

定期保険 ⇒ 満期になると、自動更新で保険料がアップします。
終身保険 ⇒ 生涯が保険期間なので、自動更新の制度はありません。つまり、保険料額に変更もありません。

 

 

終身保険のイメージ

逓増定期保険のメリットデメリットがイメージできる画像

 

 


終身保険は満期保険金がない代わりに解約返戻金がある

終身保険のメリットデメリットがイメージできる画像

 

終身保険を解約すると、解約返戻金(かいやくへんれいきん)が支払われますが、その金額は一体どのくらいなのでしょうか?
定期保険では期待のできない解約返戻金ですが、終身保険ではそれなりの金額となります。

 

解約返戻金はそれなりの金額です

生命保険の保険料は、預貯金のようにそのまま積み立てられるのではなく、その一部は毎年の死亡保険金などの支払いや、生命保険会社の運営に充てられます。

 

そこで、解約返戻金の金額は払込保険料合計額よりも少ない金額となり、特に契約後経過年数が短い場合には、全くないか、あっても極めて低額となります。

 

下の図からもわかるように、終身保険の解約返戻率(解約返戻金を支払保険料で割った金額)は、契約して40年を経過すれば、100%を超えることなります。

 

払込期間中の解約では、解約返戻金が払込保険料を下回ります。払込満了後に払込保険料の合計額を上回ることになります。

 

例)

  • 契約年齢・・・・・・・35歳
  • 65歳払込満了
  • 終身保険金・・・・・1,000万円
  • 月々保険料・・・・・21,730円

 

逓増定期保険のメリットデメリットがイメージできる画像

 

 

終身保険は、保障プラス貯蓄性

解約返戻金が大きいということは、いざというときの資金になります。つまり、貯蓄性があります。

 

《活用例》
[保障が一番!でも、老後の資金の足しにもしたい!]
数年前に離婚した鈴木さん(42歳女性)。今では、名古屋でレストランを経営しています。

 

家族は、昨年短大を卒業し、レストランの仕事を手伝ってくれている長女、大学2年生の次女、高校一年生の長男の3人です。

 

子供達が成人するまでは、まだもう少し心配が続きそうです。

 

そして、老後も気になりはじめます。このように、終身保険は、保障を優先に、かつ、老後の足しにも、と考えている人に向いているといえます。


定期保険と終身保険との違いは?メリットとデメリット

終身保険のメリットデメリットがイメージできる画像

 

定期保険と終身保険を比較

定期保険は、保険料がかなり安く、また高額な保障が可能です。保険期間は限られています。

 

また保障のみを目的としているので、解約返戻金や配当は、かなり少ないか、全くないかのどちらかになります。

 

終身保険は、保障は、一生涯続きます。解約返戻金や配当の額も高いです。その代わりに保険料も高額です。

 

比較項目

定期保険

終身保険

保険期間

短期間

生涯

保険料

安い

高い

解約返戻金

少ない

多い

 


一生涯の保障だと内容の見直しは大変

終身保険のメリットデメリットがイメージできる画像

 

終身保険の見直しは大変

誰でも、ずっと長く一生安心しておきたいものです。だから、「一生涯の保障のほうが断然いい!」とみなさんは思われることでしょう。

 

保険には、一生涯にわたる保障が得られる終身タイプと、保障が一定期間に限定されている定期保険があります。

 

終身タイプのほうがおトクだと思われがちなのです。終身タイプは加入者の人生をフルカバーしてくれるだけに、おのずと保険料は定期保険よりも高くなります。

 

例)仮に40歳の男性が20年の定期保険に加入した場合、1万円の月額保険料で得られる保障は、1,900万円です。
これに対して、終身保険に加入した場合、同じ保険料だと、270万円にしかなりません。
※生活保険文化センター 「ほけんのキホン」より

 

しかも、保障がずっと続くので、先々でその内容をもし見直ししたい場合には、解約してしまわないといけなくなりまうす。


定期タイプの特徴を活かして随時見直しを!

終身保険のメリットデメリットがイメージできる画像

 

終身保険の見直しのポイント

 

これに対して、定期保険の場合、その特徴を活かせば、ライフステージに応じて保障内容を柔軟に見直すことが可能です。

 

たとえば、まだ小さい子供がいる家庭では、まずは、「大黒柱の3年分の年収と子供の教育費」を目安とした死亡保険金に加入しておきます。
そのうえで、10年後、20年後といった人生の節目とともに保険期間が切れるタイミングで、死亡保障の金額を見直していけばいいわけです。

 

このようにすれば、つねに自分の身の丈に合った保障が得られることになります。しかも保険料負担も過度にならないので、むやみに生活を圧迫される心配もありません。

 

子供が立派な大人に成長して独立した暁には、大黒柱だった父に対して、それほど大きな死亡保険を掛ける必要はありません。
したがって、その前後に更新時期が到来する保険では、死亡保障額を減らすことができるので、保険料を抑えることができます。

 

定期保険を更新すると、その際の年齢に応じて保険料が高くなるのも事実です。
しかし、それ以上に保障内容の見直し効果が期待できます。

 

 

  • 保険には終身タイプと定期タイプがあります
  • 定期タイプは終身タイプより低コストで大きな保障があるが一生涯ではない
  • 定期タイプなら保障の見直しがしやすい

 

 

《定期保険のイメージ》

逓増定期保険のメリットデメリットがイメージできる画像

 

 

《終身保険のイメージ》

逓増定期保険のメリットデメリットがイメージできる画像

 

 


余裕がなければ、終身保険はいりません

終身保険のメリットデメリットがイメージできる画像

死亡保険によってリスクヘッジするべき金額が決まったら、次は「どんな保険を選べばいいか?」となります。

 

必要保障額の考え方が必要になるわけです。

 

保険は3種類

死亡保険の種類は、終身保険、定期保険、養老保険の3つがあります。

 

この3つの保険の大きな違いは、保障期間の長さと保険を解約したときにお金が戻ってくるかどうか(解約返戻金の有無)にあります。

 

この点にしぼって商品の性格をあらわすと、終身保険は、一生涯続き、解約返戻金はある保険です。

 

定期保険は保障が一定期間(契約の満期まで)で、解約返戻金はありません。

 

養老保険は、保障が「一定期間」ですが、解約返戻金はあります。

 

保険料で比較

また、保険料で比較すると、安い順に@定期保険 ⇒ A終身保険 ⇒B養老保険となります。

 

つまり、解約返戻金がなく、掛け捨てとなる定期保険が保険料が一番安く、貯蓄性が最も高い養老保険が一番高くなります。


死亡保険は何がいい?

終身保険のメリットデメリットがイメージできる画像

以上の2つの考慮して、死亡保険は何がいいか?と考えたときに、着目するのが終身保険です。

 

生命保険の業界では、「商品で選ぶのであれば、終身保険が一番」 と考えられています。

 

終身が一番だ!という理由

その理由は、第一に、終身なら保障が一生涯続くし、最終的には必ず保険金が受け取れるからです。
つまり、もらい損ねることがない、ということです。

 

第二に、終身保険には解約返戻金があるので、保険と貯蓄を兼ね備えている、という有利な点があるからです。

 

一般的にはこの2つの理由から終身保険が一番だ、といわれていますが、もっと大事なポイントがあります。

 

それは、一生涯の保障を得た上で、最終的には保険金を受け取るか?それとも途中で保障を打ち切って解約返戻金を受け取るか?の選択を
契約者である私たちが自由に選択することができる!という点です。

 

 

これが、他の満期のある定期保険や養老保険だと、そうはいきません。

 

満期を迎えた時点で保障は必ず打ち切られてしまいます。つまり、保障が終了してしまうわけです。
その上、保険料は更新時の年齢で計算されますから、新たな保険料の金額は以前の2倍以上にハネ上がってしまうこともあります。

 

商品性の側面から考えれば、終身保険が一番有利といえます。
これは間違いないですが、その一方で、終身保険だけで、必要保障額に合わせた設計はムリが生じます。

 

なぜなら、一家の大黒柱(夫)が亡くなったときに、残された家族に必要な保障額は、最低限は子供が独立するまでという限られた一定期間でいいからです。

 

また、保障額も、基本的には時間の経過とともに減額していく「右肩下がり」でいいからです。

 

つまり、一生涯にわたって、変わらない保障額が設定されている終身保険だけでは、必要保障額にピッタリと合う保険の設計はできない、ということになるのです。 

 

重複しますが、死亡保険を終身保険だけでやろうとしても、必要保障額にピッタリと合う保険設計はできません。

 

もし、余裕があるのであれば、「貯蓄性のある」そして、「もらい損ねのない」という利点を考慮して、終身保険を選択すればよいということになります。


老後の保障、老後資金の準備も生命保険で

終身保険のメリットデメリットがイメージできる画像

60歳くらいになると、死亡保障から老後保障へとニーズが変わってきます。

 

終身保険の解約返戻金は、定期保険と比べるとかなり高額になりますから、このお金を利用することで、いろいろな老後の資金プランを設計することが
できます。

 

終身保険は生涯保障です

有期払込終身保険では、保険料の払込は60歳とか65歳のように定められたときまでに終了することになっていますが、生涯保障ですから死亡保障はその後もずっと続きます。

 

保険料払込期間満了後のプラン

保険料払込期間の満了後に終身保険を解約することで、解約返戻金や配当を原資にいろいろな老後のプラン作りが可能です。

死亡保障コース 死亡保障の全額を継続することはもちろん、その一部だけを継続することもできます。
一括受取コース 終身保険を解約し、解約返戻金や積立配当金などをキャッシュ(つまり、一時金)で受け取るものです。全額の解約も可能ですし、一部解約も可能です。
年払いコース 解約返戻金や積立配当金などで個人年金へ加入し、年金を受け取るというものです。終身保険の中には、将来個人年金へ移行するということを前提としているものがたくさんあります。
医療・介護保障コース 解約返戻金や積立配当金などで医療保険や介護保険に加入するというものです。所得保障よりも医療保障や介護保障を重視される人向きといえます。

 

 


生命保険のオススメがイメージできる画像