会社経営者は法人で生命保険契約を検討しましょう
法人契約の生命保険
法人で生命保険に加入するメリット
法人保険には様々なメリットが挙げられます。
まず生命保険に加入する目的を明確にしなければなりません。加入する目的によって、選ぶべき生命保険の種類や設計方法が異なり、効果的に得られるメリットも変わってきます。
経営者に万が一があった場合、会社に資金があれば、事業を継続しやすくなります。
@銀行からの融資の全額返済に必要な金額とA新体制を組み直すまでの期間(おおよそ3ヶ月から6ヶ月間程度)に必要な運転資金の合計を目安に保険金を設定します。
また、社員の方に万が一のことがあった場合、ご遺族に弔慰金を支給するための原資として加入する生命保険です。
役員のうち、創業経営者様の場合、会社に対する功績が大きいため、退職金が高額に及ぶことがあります。
退職金の準備は生命保険以外で準備するためには、法人は毎年の決算申告で黒字申告を継続する必要があります。
つまり、税金を支払った後の利益で退職金の原資を準備する必要があるのです。その意味で、生命保険は有効な方法といえます。
会社で多額の利益が決算前に予想される場合、この利益を圧縮する方法は、簡単ではありません。
決算期末に慌てて備品などを購入したとしても、屁の突っ張りレベルです。
4年落ちの高級会社を購入するなどの手段もありますが、生命保険を活用して事前に節税対策を講じるのがベストです。
法人契約の生命保険で万一の際のリスクをカバーする
法人契約の生命保険で万一の際のリスクをカバーする
法人契約の生命保険で経営上のリスク回避
中小企業の経営は、代表者個人の力量・裁量にかかる比重が大きいことから、万一、代表者である社長に万が一のことがあると、それがそのまま倒産リスクにつながってしまうことが少なくありません。
代表者名義で金融機関から借り入れがあったり、取引先との間に多大な買掛金があったりすると、会社のみならず、代表者の家族・親族にも影響を及ぼすことがあります。
生命保険を法人で契約することは、このようなリスクに対する備えとして活用することができます。
生命保険で法人税を節税して役員の役員退職金を準備する
生命保険で役員退職金を準備する
法人契約の生命保険で代表者の退職金準備
生命保険を活用してなぜ節税になるのか?という質問があります。オーソドックスなやり方をご紹介致します。
まず役員の方を被保険者とし保険契約を法人契約で行います。
そして、毎月の保険料を損金算入(経費として計上)することで事業年度ごとの経費が増加しますから、結果的に利益を圧縮することができます。
何年か経過後に解約返戻金がピークになったころで『退職金』という形で保険解約し解約返戻金を受け取ります。
特に代表取締役等の役員の方への退職金は高額になります。会社の規模にもよりますが、代表取締役の退職金は5,000万円を超えることもあります。
その際には多額の退職金という費用が計上され、その事業年度だけ利益が大きく下がる、もしくは大きな赤字にすらなる可能性があります。
解約返戻金を受け取った場合には雑収入として益金算入(収益として計上)になりますので、退職時には解約返戻金の益金と退職金という損金を相殺することで将来の利益も安定して事業を継続できます。
損金としていたものを将来的には益金となりますので、節税というよりはむしろ課税の繰り延べという言い方のほうがが正しいかもしれません。
今後は法人税の税率が下がる傾向にありますから、現在の税率より将来税率が下がれば、その分節税になります。
どのような生命保険が退職金準備に適しているのか
退職金準備に適した法人契約の生命保険
生命保険の種類には、解約返戻金があるタイプのものを選択します。
具体的には「長期平準定期保険」や「逓増定期保険」がよく選ばれています。
これらの保険は比較的高額な保険料の支払いとなるため、その分解約時の解約返戻金も高額になります。会社経営をしているからこそ契約できる保険です。
※「長期平準定期保険」や「逓増定期保険」の損金算入の金額は全額とはならず、一定の決まりに従って資産計上される金額があります。
例えば、半損(一般にハーフタックスと呼ばれます)であれば、支払保険料のうち、半分は損金算入、残りの半分は保険積立金として資産に計上されることになります。
損金に計上される金額と資産計上される金額については、保険商品ごとに十分確認するようにして下さい。