奥さんが妊娠する前に夫婦別々で終身タイプの入院保険に
夫婦型と家族型のタイプ
入院保険にはどんな契約タイプがあるのか、加入の際に注意すべき点はどんなところでしょうか?
まず、入院保険には通常の「本人型」のほかに、「夫婦型」と「家族型」というのがあります。
家族型とは、夫婦のほかに子供を含めるタイプです。
夫婦型では、メインの契約者がご主人になっていて、その配偶者である奥さんについても保障が付く、としているケースが多いです。
ただし、この場合には、ご主人が亡くなってしまうと、保障自体が継続できなくなるケースがあります。
また、継続できたとしても、ご主人が死亡した時点で再契約を結ぶ必要があります。
そうなると、奥さんの年齢次第では保険料がかなり高額になってしまいます。
上記の理由から、夫婦型よりも、ご主人と奥さんは別々の入院保険に加入しておいたほうがいいと考えられます。
もちろん、保険料だけを比較すれば、夫婦型のほうが安く済みます。
しかし、たとえば1日あたりの入院保障額でみると、基本的に奥さんの分は主契約であるご主人の6掛けになるなどの保障額に制限があります。
つまり、ご主人なら3,000円もらえるところが、奥さんは1,800円しかもらえない、などといった制限があります。
別々に入院保険に加入するのであれば、1回の入院限度日数を別々に設定することもできるなど、契約条件を希望どおりに設定できます。
いずれにしても、ご主人と奥さんは別々の入院保険に加入しておくほうが望ましいといえます。
奥さんが加入するときの注意点
奥さんが加入するときに気を付けないといけないのは、もし妊娠していた場合、子供が無事に生まれるまでの間は、原則として入院保険には加入できません。
なぜなら、出産時には異常分娩や帝王切開といったリスクが想定されるためです。
そのため保険会社としては、出産が終わるまでは、保険の引き受けを見合わせる場合が多いです。
もちろん、通常の出産であれば、それは病気ではないので、入院保険金は出ないことも心得ておく必要があります。
入院保険の契約タイプ
被保険者を誰にするのか?
本人型 |
被保険者が特定の本人のみ |
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夫婦型 |
ご主人を主被保険者として、奥さんを従被保険者とする |
家族型 |
ご主人を主被保険者として、奥さんと子供を従被保険者とする |
ポイント
- 夫婦型・家族型のほうが個別に本人型の保険よりも保険料は安い
- 従被保険者の保障は主被保険者の6掛けなど保障額に制限がある
- 主被保険者であるご主人が死亡すると契約が終わってしまうこともある
保険契約期間をいつまでにするか?
終身型 |
一生涯にわたる入院を保障する |
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更新型 |
契約後、一定期間の入院のみを保障する |
ポイント
- 終身型の保険料は一定、更新型は更新の度に保険料が上がる
- 加入当初の保険料は更新型のほうが割安になる
- 最終的には終身型よりも更新型のほうが保険料の総支払額が多くなる
- 更新型は保障される期間に限度がある(80歳限度など)